ソニー SVO−260 業務用S−VHSビデオデッキの巻


 

 このデッキは某オークションで、「時々カウンター読まず」な品物を1万円で入手したものです。
 同じモノを別にもう1台出品されていたので、多分本当に業務用で使っていたんだろうなと思われました。
 説明では、過去にメーカー修理を受けている機体らしく、程度も良いようでした。

 このデッキは過去に新品で売られていたのを目撃しておりました。
 それも、「AVIC日本橋」という由緒正しい店。(笑)
 当時、かなり良い値段がしていた(でも性格を考えると格安?)んで、欲しくても買えず。
 確か10万円切っていたような気がしますが・・・。

 しかし、業務用の魅力には勝てず、まったく同じボディでVHSのSVO−160を買いました。
 当時59,800円。実際、当時の59,800円でのハイファイVHSビデオというのはちょっと高いかな、と感じたんですが、業務用なもんで、買ってしまいました。

 当時パナのNV−F70をメインデッキとして愛用していましたが、それに比べ、SVO−160のメカの出来の悪さには閉口してしまいました。
 結局、あまり使うことなく近年処分してしまいました。お約束のシャフト固着もしっかり発生していました。
 そのシャフト固着修理の中で、中のギヤを2枚割ってしまった記憶があります。

 今回、そのような、ある意味因縁のあるSVO−260がようやく入手出来ました。
 実は以前にも入手していたのですが水没の形跡がある酷い品物で、それに比べ今回はかなり上玉です。

 このデッキは「業務用の皮をかぶった民生機」なんです。業務用機にしてはシャトル/予約可能なワイヤレスリモコンが附属し、TVチューナー内蔵、タイマー内蔵、3倍モード搭載・・・ヘタレです(笑)。家庭で使うには何ら問題はないです。

 ただ、業務用の思想は至る所にかいま見られます。以下、内部を紹介していきます。



 内部、まあ、ごく普通のものでしょうか。
 民生機に比べシールドが少し多いかも。



 不具合その1,FL管のバックの接着が外れ、FL管がブラブラしてました。
 大した問題ではないですが・・・。



 メイン基板の様子。プラグイン形式で4枚の基板が取り付けられています。
 パナの民生用ビデオデッキによく似ています。ただ、業務用だなと思わせるのはコネクタを使ってあり、容易に基板が外せるところです。



 音声系と思われるサブ基板。実は、前に手に入れたSVO−260はこの基板の上にある一部の電解コンが全部噴いていました。



 今回のブツは、ヤフオク出品者の話によるとかなり金を掛けて修理してある様子でした。
 故に電解コンデンサは交換済みで、基板にもその跡がありました。うん、安心ですな。



 プラグインの音声サブ基板。前のSVO−260でも、この基板の一部の電解コンデンサも噴いていましたがこのデッキは交換済み。

 ただ疑問なのは、業務用機でありながらチマチマと電解コンデンサを交換していること。
 私の考えでは、業務用=基板ASSY交換、と思っていたのですが・・・。
 そんなに高密度の基板でもないですし・・・。

 まあ何にせよ部品交換済みは嬉しい限りではあります。



 お待ちかねのメカ部。ご多分に漏れずクソメカと評判の高いコアシップメカです。
 私が昔にSVO−160で壊したギヤは例のアームの下にある白色のギヤです。
 例のアームは動きは非常にスムーズでした。多分、過去の修理で対策後の部品と交換しているんでしょうな。

 まあ、何せメカは民生機そのままです。
 SVO−160のギヤの事でソニーに聞いたところ、曰く「ヘッドはちょっと違うんです」とのことでした。



 ピンチローラーは綺麗なものでした。多分交換してあるんでしょう。
 しかし、メカは全体にお疲れ気味でした。

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