パイオニア D−50 DATデッキ

(写真は2種類のデジカメで撮影しており画像サイズを統一していません。いずれ、サイズを再調整します)

DAT界では低価格機になるものでしょうか。91年当時の発売価格9万円くらい。まずまずの外観です。動作OKということでしたが・・・。
確かに再生は出来ました。一応。

しかし、マクセル製テープは無事に認識されるも、ソニー製テープはダメという奇怪な現象が。

早速内部を調べてみます。9万円程度というのに、なかなかの物量。価格の割にかなり気合いの入った作りではないでしょうか。
取りあえずはトレイ収納検出SWを疑いましたが、異常なし。となると、他に原因があることになります。
原因はこれのようです。さっそくお手軽に対策してみます。
噴霧する量はわずかでかまいません。たくさんかけても他を汚すだけです。

しかし、これでも改善しませんでした。分解清掃を試みましたが1mmくらいのバネ状の部品だった為素直に手直し修理を諦めて部品交換することにしました。

このスイッチの他に駆動用ベルト、モードスイッチ(エンコーダ)を注文しました。ちなみにFAXを入れた翌日に到着。部品入手に関して、パイオニアさんは私としては高く評価出来るメーカーです。
部品価格もすばらしくリーズナブルですし、名称の相違について電話で事前に連絡がありました。以前のS−77 TWIN SDの時といい、大変好感が持てました。

はっきりいってソニーより会社は小さいはずなのに対応はソニーより遙かに良いと思います。得てして小さい会社の方が対応は良いのかな?

早速メカを摘出します。基板との信号コネクタ類をすべて取り外し、メカ固定の4本のビスを取り外せば、メカはあっさりとはずれます。メンテナンス性は非常に良いと言えます。
あっさりとはずれたメカ。それに比べソニーのメカと来たら・・・。
メカの裏。流石に安っぽさは隠せませんが、メカの動作音も小気味良いですし、良い意味でのコストダウンが伺えます。ビデオのメカとかなり似ています。キャプスタンモーター以外にもモーターは2個使用されていて、値段を感じさせないメカです。

さて、カセコンを外してしまいますが、プラスチックのカセコンにメカのシャーシが4本のビスで固定されていますので、それを外せばすんなりとメカがはずれます。すばらしくメンテナンス性が良いです。パイオニア、ホントいいです。

でも、以前CLD−770で痛い目にあった記憶も無きにしも(爆)。

 

カセコンを取り去ったメカ。ここまでくればあとは楽勝です。

それにしてもVHSビデオのメカと酷似していますねえ。

DDSのメカとも共用なんでしょうか、DDSテープ検出用のスイッチのパターンだけがあります。

まずは問題のスイッチから。このスイッチはカセットの挿入検出と誤消去防止を検出するスイッチの2つの役割があります。
交換は簡単で、ビス固定を外し、基板の半田を吸い取り線で除去、交換するだけです。写真は無事に交換が終わったところ。
交換前後のピンチローラー。見ての通りです。ちなみにカットワッシャで固定されています。

 続きはこちらからどうぞ

 ブラウザの戻るボタンで戻ってください