ビクター SR−W310型の画質チェック
 (W−VHS(SD)、S−VHS、DV各画質比較)



 そういえば、まともに組み立てた状態での形式的写真は撮ってなかったような。(汗)

 ようやく地元の店でW−VHSテープを探してきました。
 これがないと能力の半分も発揮できませんからね。
 右上のカセットテープは、たまたま見つけたメタルテープの安売り品。
 その下はD端子からコンポーネントビデオ端子への変換ケーブル。



 これがW−VHSテープ。一見何の変哲もないVHSテープに見えなくもないですけど・・・。



 多少ハーフの構造が違っています。誤消去防止用のツメは、VHS用のものは最初からなく、W−VHS用のものはスライド式のものになっています。



 テープにはホコリなどの進入を最小限にするため、蓋がついています。



 いよいよデッキに挿入します。



 CATVのBSデジタルH/Tのリアより、D端子と音声出力を接続する。



 その先をSR−W310のリアに接続する。



 過去このデッキでHDモードが動作したことはあるのか?(笑)
 電気的にはHDモードが動作していることが確認出来ました。

 とはいえ、うちにはHDモードを使えるモニタがないので、意味なし・・・。
 ダウンコンバートも出来ないので現状では意味がないです。
 では、ということで民生用NTSCアナログビデオの最上級のW−VHS(SD)モードを試すことに。



 HDモード以外の入力に切り替えると自動的にSDモードになります。
 SDモードに切り替えると、テープ速度はEP相当になるためか、パネルにはEP表示が。 

 画質の紹介をする前に、デッキのパネル内部を紹介します。



 デッキ左側の入出力端子。スイッチで切り替え出来るのは大変便利。



 左側には調整つまみがならぶ。操作用ボタンが黒色に近い色なのがSR−W310ならでは。 



 型式も見ての通りSR−W310です。



 見えにくいですが、曲線部分に傷が・・・。

 では、画質インプレッションを。うんちくも書いておきます。
 
 送り出し DVDプレーヤー ソニーDVP−S707D
 
 ソフト 「モーニング娘。GREEN LIVE」(zetima EPBE−5024)
     トラック3 2分48秒付近(後藤真希嬢「愛のバカやろう」)

 モニタ ソニー KX−29HV3 (画質はモニタモード)
     元ソース同様スクイーズで確認。
     すべての映像はS端子接続。

 下の3枚は、W−VHS(SD)での映像。とにかく綺麗です。 





 肌の色がイマイチですが、これはもともとの色がこのような感じ。
 それよりも、微妙な肌の色合い、質感が立派に再現できているところを注目して欲しい。
 また、髪の毛1本1本が、綺麗に再現できているところも凄い。



 この写真では、後藤真希嬢のスカートに注目。どうしても赤色は汚くなりがちですが、何の破綻もなく再現できています。

 画質的にはDVデッキに迫る画質ですが、アナログビデオらしく多少のアラも見えます。
 しかし、これは殆ど気になりません。





 ちなみにSDモードでの早送り状態ですが、このように乱れます。内容は見えますし、反応が早いのでD−VHSほどかったるくはありません。

 次に、S−VHSのSPモード。SDよりは当然落ちますが、それでもS−VHSの記録品質は他のS−VHSビデオをはるかに越えます。
 BR−S811記録テープと同じ程度の記録性能はありそうです。
 また、再生性能はスーパークリスタルプロヘッド、629デジタルTBC、3次元アダマールNRの強力なハードウエアで、ビデオを感じさせない画質で再生できます。



 W−VHS(SD)よりは少し劣りますが、十分立派な画質です。
 解像度は高いし、色合いも綺麗なのですが、肌色の階調が多少つぶれ気味に。



 以下はS−VHSのEPモードの画質。



 輝度の違いもありますが、これはHR−W1系でも厳しいモノです。
 常用するならば、HR−X3やX5、X7を買った方が幸せになれます。
 肌色はつぶれてしまていますし、髪の毛も太く見えます。
 (デッキの個体差、使うモニタによって変わってきますので一概に言い切れません)



 以下はカラーバーの録画テスト。
 私もカラーバーについては詳しくないので、簡単に紹介するだけに留めます。



 ジェネレーターからスルー状態のカラーバー。
 ちなみにジェネレータの出力はコンポジットなのであまり綺麗ではありません。

 いずれも、各デッキの入力端子にジェネレータを直結したもので、各デッキの内蔵Y/Cを使用しています。

#うっ、そういやモニタを調整し忘れた・・・ホンマに参考程度にしかならねえ・・・。



 SDモードでのカラーバー。信号スルーより少し劣化が認められる。



 S−VHS標準モードで録画したカラーバー。一部の隣接色のずれ具合が大きくなる。 



 S−VHS EP。縦線の暴れも増え、はっきりしなくなる。全体的にボンヤリしたイメージ。



 参考程度に、DHR−1000(DV)で録画したカラーバー。
 私の機材中では、やはりNTSC録画は一番綺麗なようです。

 D−VHSを試し忘れたので後ほど追加したいと思います。



 おなじみMUSIX!のBSデジタル版のDV録画映像ですが、一般人が見ると「コレってハイビジョン?」と言うくらい綺麗なものです。色も綺麗ですし。写真映りはイマイチですが・・・。



 各メンバーの肌色の再現性がなんとも言えず素晴らしい。
 こんなのを見るとますますハイビジョンTVモニタが欲しくなるのです・・・。

 SR−W310に対する個人的結論としては、

 ・S−VHSビデオとしては文句の付けようがない。(SPモード限定)
 ・W−VHSとしても当然良いが、ランニングコストがかかる。
   DVとコストは大差ないので、HD記録機能も考えるとなんとかやっていける?かも。
 ・故障時のコストはとんでもない費用がかかる。
 ・外観のゴージャスさは他社にはない。
 ・重さも凄い。
 ・所有する喜びがある。

 W−VHSデッキが2台あれば、いままでのS−VHSデッキはなくてもあまり困らないです。
 ラックに入れる予定ですが、重くてイマイチ気が向かなかったり(爆)します。

 W−VHSデッキは一度使ってみる価値があると思いますよ。

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