ビクター SR−W310型(その2)
部品も手に入ったことですし、早速修理に掛かります。
まず、古いギヤASSYの取り外しですが、
上の写真で見ると判るとおり、4隅に各1カ所の固定ビスがあるので、それを外します。
また、スライドドアも一旦外す必要があります。
スライドドアの取り外しですが、
上の写真では、ちょうど真ん中に見える、黒いギヤと白いギヤの中間にあるビスを取り外し、ステンレス製の固定金具を取り外します。ちなみに両側2カ所にありますので要注意。
また、フラットケーブルにも十分注意が必要です。
そうすれば、スライドドアはすんなり外れるはずです。
組立てですが、まずはギヤASSYをビスで仮固定します。
そして、スライドドアを、閉状態でパネルに固定し、さっきはずした固定金具をスライドドアの溝にうまく入れます。
ネジ穴と溝の関係がうまく合う位置は1カ所しかありません。
左右とも同様に固定します。
そして、ギヤASSYの取り付けビスのうち、モーターに近い側だけを緩めて減速機の出力ギヤとの連結を一旦外し、手動で白いギヤを回して円滑にドアが開閉することを確認します。
尚、閉まる側にバネが効くことも確認します。
モーター側との位相は考慮しなくても良いですが、スライドドアとギヤASSYには位相がありますので注意します。
とはいえ、あまり難しいものでもありませんが・・・。何度か調整すると判ります。
ヒントは、バネが閉じきった状態はスライドドアが降りている状態です。
OKとなったら、スライドドアのピニオンギヤ部、その他ギヤ部にごく僅かにグリスを塗布します。
あとは、逆手順で組み立てるのみです。(ううっ、手抜き。でも、その通りだし)
見事に修理が終わり、動作はOKとなりました。
スライドドアのモーター動作音がちょっとオモチャっぽいですが、なかなかの高級感です。
ムギ球がいい味を出しています。
操作パネルの上にもムギ球が。
をを、ちょっとかっこいいかも知れない、この写真・・・。(汗)
この多数のLED群が、このデッキの多機能さを物語ります。
ちなみにムギ球は上の通り5個が使用されています。下の3個が非対称なのがちょっと・・・。
別に切れているわけでもなく、こんな装着状態です。
さて、内部の紹介でもしていきましょうか。
蓋を取り去ったところ。基板しか見えませんねえ。
デッキメカの表側。やはり業務用機のメカは採用していない。
ピンチローラー周辺。あまり汚損も見られないので、それほど使っていなかったのかも知れません。
高額なことで知られる回転ヘッド周辺。やはり何かオーラがありますよね。
豪華な外観とは裏腹に、スイッチング電源・・・。トランス電源だとなお良かったのですが。
音声基板と推測される。完全ツインモノ構造。しかもガラスエポキシ基板。
メイン基板はこのような感じ。あまり密度も高くない。
デッキ底部にあるハイビジョン関係?の基板。メカが少しだけ見える。
メカの裏側。左の大きな部品は、リールのDDモーター組。ブレーキも内蔵されている模様。
底にある基板群。LSIが沢山です。
こっちはHD入出力端子がついている部分。ものすごく高密度です。
ちなみに良く切れると噂のムギ球ですが、基板に半田付けされており、「ソケットで緩む」などということはありません。
経年で切れてしまう部品です。
部品コードNo、名称は、「PEDP0002 ランプ」で、1個200円。1台分数量は5個です。
上の写真では左と真ん中のVRの間に1つ、右と左の操作SWの間に各1個が参考程度に見えます。
リアパネル。基本シャーシはHR−Z1ともある程度共通のようだ。
下の写真はHR−Z1のリアパネル。特に、DA音声入力端子部の形状は特徴がある。
下の付きだした部分はHD記録用の入出力端子。映像はセパレート入出力となっている。
今の時代ではD端子との変換ケーブルがあり、これを使えば一応は信号レベルでは同じモノらしい。
(実際は違うのですが・・・。)
デッキのリア。ファンが凄い。動作音はうるさかろうなと思いきや、実は非常に静か。
さすがにお金がかかっているのでしょう。
製造番号が異様に若い。その上、銘板横のBってシールは何?
電源ケーブル。2sqもあり、しかもオーディオ用となっている。
1994年製のようだ。
本来なら、この後画質を見てみたいところなのですが、W−VHSテープがないので、まだ評価が出来ません。
W−VHSテープを入手次第、追加記事にしたいと思っています。
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いよいよW−VHSテープ入手!画質チェックをしました。
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