三菱 HV−V7000型メーカー修理レポート
修理に出したデッキがメーカーより戻りましたのでそのレポートです。
梱包されたデッキ。横のCDケースは高さの比較用。なんせ縦にでかい。
メーカーに出した依頼内容は、
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<不具合事項>
・テープ再生は可能(VHS、S−VHS共)
・特殊再生は、画像が乱れる。
・自己録画は、著しいノイズが乗る。
<お願い事項>
・上記不具合の修理
・ヘッドチップの交換(最近、同型機で工場返送によりヘッドチップを交換した
事例あり)
・消耗品の交換
・電源基板上の電解コンデンサの交換
(大容量のものだけ、1000マイクロファラド以上)
・蛍光表示管の交換
・その他点検、不具合箇所の修理。
<いままでに行ったこと>
・S−VHS再生に関わるハイブリッドICはコンデンサのみ交換済み。
・NEサーチ用のスリップリング、ブラシは磨きましたのでこの部分の不具合はないと思います。
・ヘッドは現在摩耗していませんが、修理できるチャンスが最後と考えて今回の作業に含めました。
修理の値段が¥40,000を越えるようなら連絡ください。
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ってなのを紙にしたためて、修理に出しました。
結果は以下の通り。
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交換部品
ドラムヘッド ¥14,000(工場にチップ交換のため返送しました)
ドアユニットパーツキット ¥9,800
蛍光表示管 ¥2,000
ダンパ左 ¥500
ダンパ右 ¥500
摩耗部品キット ¥1,400
モードSW ¥500
技術料 ¥8,410
合計 ¥37,100
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メーカーからの修理報告書です。
これを高いと見るか、安いと見るかですが、ヘッドが工場返送で交換されているにしてはかなりお安い印象です。
中の「ドアユニットパーツキット」ですが、どうやらパネル裏のスイッチの接触が悪かったようで、これがスイッチ含め、基板1式を交換されています。これはお高いです。
蛍光表示管は、へたりが見られたため依頼し交換。
ダンパ右、左とも蓋の開閉に高級感を持たせるためのオイルダンパです。
摩耗部品キット、モードSW、これらは基本ですね。
モードSWを交換すると、デッキのカセット引き込みがスムーズになるようです。
さて、インプレッションです。
・再生(HV−V3000録画テープ使用)
TBC、CNRを搭載しており、この当時のビデオデッキにしては頑張っています。
多少、S−VHS特有の背景のザワザワ感があります。まあ、これはしょうがないですね。
色の再現感、メリハリは流石三菱というべきか。
DVデッキ買ってなかったら、メインデッキだったろうなあ・・・。
音質は間違いなくS−VHSビデオにしてはトップクラスの音質です。
・録画(DVDをソースに使用)
すばらしいの一言です。良いソースを入れればしっかり応えるのが流石です。
もちろん、DVには負けそうですが、S−VHSの世界ならばかなりの性能です。
ちょっと見る分には本放送と変わりないくらいの画質です。
・操作性
ツインサーボメカだけに操作性はそもそも良いのですが、反応がさらに良くなっている印象があります。
特にジョグシャトルは秀逸で、操作中にも音声が出るのがなかなか。
特殊なNEヘッドを搭載しており、特殊再生時はすべてNEに切り替わるらしい。
・その他
入力端子は合計5系統!下手なAVセレクタ顔負けです。(うっ、うちのセレクタより多い)
出力端子は4系統あり、よほどのことがないとすべて使わない(爆)。
重さは17kgあり、おおよそビデオデッキに見えないところが良いです。
・総評
これは凄い!の一言に尽きます。
蓋の中。見ているだけでホレボレです。分厚さも凄すぎ。
整然と並ぶスイッチ。三菱のフラッグシップモデルだけのことはあります。
しっかりお金をかけて直したので、今後数年は使用したいと思います。
でも、カレンダがあと数年しか使えないっす。残念かな。
このたびは、松菱Z団・談話室にてこのV7000を譲ってくださったMirageさんに感謝いたします。
末永く愛用したいと思う次第です。
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