三菱 HV−V6000型

 フローティングサスペンション搭載、三菱の重厚長大デッキの最終型と言える、HV−V6000。
 長年探しており、ようやく入手しました。
 判りやすく言えば、HV−V3000+3DY/Cってなところです。



 しかし手垢が汚い。拭いてから写真撮影すりゃええのに(爆)。
 後に、これが原因で悲劇が起きるとはこのとき考える術もなかった。



 3D DIGITAL FILTERの文字が誇らしい。
 ちなみにTBCは非搭載。



 蓋の中身。なんともあっさりしており拍子抜けする感も。



 パネル内のスイッチが少ない分は、すべてリモコンでVTR MENUを呼び出すかたちになっている。
 私的にはスイッチは欲しかったですが、コストダウンが見え隠れしますね。



 FL部ですが、当時の他のデッキと一緒ですね。



 トップカバーを外したところ。なんだ、手垢だらけではないか。
 なんかHR−Z1とHV−V7000が反射して映りこんでいますな。



 うっかりファンヒーターをかけ始めた部屋に持ち込んだ為、結露が。
 テープを入れて少ししてから結露した為、テープを巻き込んでしまいました。
 ドライヤーでメカを乾燥させます。



 デッキメカですが、当時のツインサーボ機と大差はないです。
 お約束の大径インピーダンスローラーと、スリップリングが目に付く位。



 音声&シスコン基板。
 メイン部の基板はすべてガラスエポキシが使用されている。おそるべし。    



 映像基板。NECの大きなチップが貼ってあったが、あれがもしや3D Y/Cかな。
 デッキ底にも2個弁当箱がありましたが、1個はBSチューナーと確認済みです。
 ちなみにHICもついております。
 ちなみにフローティングサスペンション機は、基板をバラすのが結構大変です。
 基板を外すときの注意ですが、

 ・デッキ底にある基板直下の銅色のビスを忘れず外す。
 ・基板表にある、矢印のあるビスだけをはずせば基板は外せる。
 ・入出力系のコネクタの付いたプラスチック部の固定ビス2本、コネクタの下になる2本のビスも外す。
 ・L字型になった基板同士を固定するビスは短い。間違って長いのを入れると基板を損傷するので注意する。外す必要はありませんが、間違って外す可能性もあります。
 ・アース端子が2つある。忘れず2個ともつけること。
 ・HICの載っている基板はガラスエポキシで、両面基板である。
  HICを外すときにスルーホールを壊さないよう注意が必要。
  コツですが、予備半田を予め盛っておき、斜めに切った半田吸い取り線をあてると綺麗に半田が吸えます。



 電源基板。トランスがついてないので、非常にあっさりしています。
 「電源回路の電解コンデンサ交換済み」とのことでしたが、交換されているのは左側に見える白い筒に入った電解コン2本と、同じような小容量の電解コンデンサばかり全部で4本くらい交換されていました。でっかいのは交換された形跡がありません。



 さて、お約束のHICですが、V6000でも同じように存在しています。
 今回調べたところ、交換されている形跡はありませんでした。
 とはいえ、放置すると噴く可能性は高いので、予防保全しておくことに。



 ってなわけで、基板から外します。
 スルーホールを壊さないよう注意。



 サクっと貼り替えました。22マイクロファラド6Vでしたので25Vのを貼っておきました。



 実装した様子。無事に終わりました。



 いきなりですが、歴代Vシリーズのリモコン比較です。
 左からV1000、V7000、V3000、V6000、V900です。
 個人的にベストかなと思うのはやはりV6000ですね。



 蓋を開けたところ。よく似ているようでちょっとづつ違いますね。



 V6000のリアパネル。電源コードが太いです。

 このデッキはラック入りさせる予定です。まだ再生しか試していませんが、そのうち録画も試す予定です。

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