三菱 HV−V2000型

 このデッキはヤフオクで激しいバトルの末、入手したものです。
 お値段がちと良すぎました(汗)。

 リモコン、取り扱い説明書つき、外観は中の上ですが多少傷があります。



 まあ、V2000は数も少なそうですので、ヨシとしました。
 ああ、これでV3000があればバブルなVシリーズコンプリート完了だったのですが。



 デッキは「テープが絡む」とのことでしたが、果たして?
 裏板をめくると、Vシリーズだけにシールドケースに入った基板がメカの下にあり、容易にメカがさわれない状態でした。



 ううむ、めんどくさい。
 めくってみた結果、ゴムベルトは限界まで伸びている様子でした。



 しっかりしたゴムベルトを仮に取り付けメカは正常なことを確認したので、パネルを外して掃除を始めます。



 掃除してもFLがかなり輝度低下しており、イタイところです。



 流石Vシリーズだけに全部スイッチの穴が使われています。
 下位機種だとかは、穴の跡があるけど開いてないというのが良くあります。



 確かにテープをかじられました。原因はデッキ表にあるようです。



 ありゃあ、なんじゃあ、これは。
 テープを入れてないのにピンチローラーが下にいます。何故?
 どうもピンチローラーの一部が欠けてしまっているようです。



 手持ちに何故か上の消耗品キットがあったので、これと交換してみます。
 今度もう1個買っとかねば・・・。
 適用機種は違うのですが、取り敢えず使えます。

 注)メーカー指定機種以外での機種の消耗品キットを使用するのはメーカー保証外の行為です。
   不具合が出る可能性もあります。 作業されるご自身の責任にてお願いします。




 このキットの一番の他機種との違いはブレーキです。HV−S100、V6Kなどはメカが高速になっており、それをしっかり停止させる為にブレーキが改良されているようです。



 基本は同じツインサーボメカなので、ブレーキの形が違っても填ります。まあ、ちょいとしたチューニングみたいなもんでしょうか。



 テンションバンド。特に問題はありませんでした。



 ピンチローラー。これは破損しており、交換する必要がありました。
 これにテープが引っかかっていたのです。



 消耗品交換後、ついでにモードセレクタ(モードSW)も交換します。これは消耗品キットに同梱外ですので別途買う必要があります。



 これを交換すると、カセットの挿入が心持ちスムーズになります。
 まあ、理屈には合います。カセットを押し込んでもなかなかカセットを引き込まないデッキはこれを取り替えると良いでしょう。
 普通はカセットを軽く押し込むだけで中に引き込みます。



 部品交換、グリスアップ後のメカ。ちなみに例のプーリーは対策済みです。



 デッキ表。スイッチ群が凄い数。基本的にHV−S75を流用しています。



 フロントパネルの取り付けは、カセット蓋を奥に押し込みながら、パネルを押し込めばOKです。
 このデッキはカセット蓋部もフロントパネルについている為、この方法で取り付けないといけません。
 うっかりカセット蓋を押し込まず、パネルを押し込むとカセットを挿入できなかったり、排出時に蓋が開かない事があります。



 NEヘッド用スリップリング用ブラシ。スリップリング共々汚損していたので磨きます。



 S−VHS再生映像には異常がなかったのですが、一応お定まりのことはしておきます。



 アレがありました。



 このデッキには2個載っています。S75も同じでした。



 貼り替え完了。



 さて、フロントパネルの内部はゴージャスそのものです。
 なかなかありそうでない灰色のパネルは高級感と落ち着きがあります。
 HV−V1000などの灰色と少し違い、明るい感じの灰色です。
 幸いに喫煙の跡がないので、パネルも美麗です。



 パネル右側。操作しやすい配置です。前面入力の蓋は壊れやすいので、これは要改良ということで、V1000では改良されていましたね。



 格好良いデッキです。V7KやV6Kなどと違い、渋さを感じます。 



 リアの端子群はオーソドックスなものです。

 さっそく試用してみました。HV−V36ゆずりのデジタルお遊び機能と、CNRを搭載しているのがS75との違いです。
 画質はまずまずです。やはり、再生は変なデジタルNRとかを通してないので素直な画像です。
 デジタルNRは私は好きではありません。CNRが入ってはいますが、効いているのか?というような状態です。

 詳細な画質インプレッションは後日してみたいと思います。
 
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