三菱 HV−V1000型(上のモノとは別入手)

 このデッキは某オークションで入手。当然ながらジャンクでした。
 しかし入手前から連れ@BS23所有者から「予約ね」と言われてしまった・・・。
 必ず直るとも限らないのだが(爆)。

 状況は、テープを入れても排出されるということで、これかなと思って分解掃除をしましたが好転
せず、めんどくさいのでS95@メンテ済み部品取り機から、メカを丸ごと移植することにしました。

 

 清掃したのはここ。でもダメでした(爆)ってなわけで、修理開始!

 

 見ての通りです。こんなのをジャンクで放出するとは・・・。
 ちょっと小傷が多いですが、まあまあです。
 上に置いてあるデッキメカは部品とするHV−S95のメカ。メンテ済みで消耗品も交換済み。

 さっそくメカとデッキを切り離します。

 

 見ての通りの高級機。ツインインピーダンスローラーが目立つ。
 そしてNEサーチ機独特のブラシが見える。

 外す必要のあるものは、ヘッドアンプ、ローディングモーター。
 外す配線は、NE用ブラシへのコネクタ、固定ヘッドのコネクタ、シリンダモータ駆動用モータ、
 メカの裏側のコネクタ2カ所、そして回転ヘッドからの信号線。
 順番に外せば難しいことではありません。



 驚くべきことに、ヘッドアンプにはガラスエポキシ基板が・・・。
 さすがはV1000。

 

 電源の電解コンデンサ。いまのところ噴いている様子はない。
 お金が出来たらそのうち交換してくれ>こんどの所有者

 

  順調に外していっている様子。

 

 代替用メカ。一部部品は移植済みだったりします。

 

  メカのなくなったV1000。すっきりしてしまいましたね(笑)。

 

 三菱のツインサーボは、ラクに分解できるデッキだとは思います。

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  各々移植する部品。右がV1000、左がS95のもの。
 特にキャプスタンモーターが違うところが気になります。
 この他には、インピーダンスローラーを移植します。

 

  キャプスタンモーターと基板が僅かに干渉し、そのままでは簡単に移植できません。
 基板を一時外して浮かせて取り付けます。

 
 
 デッキに組み込んだS95のメカ。インピーダンスローラーが違うのがその証拠。

 

 インピーダンスローラーの比較。左がV1000用。右がS95用。

 

 組み込んで試運転すると、まだ時々テープが勝手に排出されることが・・・。
 モードスイッチを分解し清掃することに。

 

  ついでにハイブリッドICもチェック。このデッキは基板が多いです。

 

  噴いてはいなかったが、一応交換することに。交換しておいて損はないですからね。

 

  禁断の手段?として程度のよさげな中古コンデンサと張り替え。いかんとは思いますがお金が掛
からないので(笑)。

  

  無事に部品交換を終え、試運転中です。
 このV1000は早速にも連れに引き取られていきました。
 本当は置いておきたかった気もしますが、まあ欲しい人の手元に引き取られるのが吉ですね。

 こっそり告知ですが、この手のNEサーチ機はV7000以外ヘッド供給の道は断ち切られています。
 ヘッドが摩耗しているだけで使えないわけではないのに放棄される過去の名機を見るにつれ、何か
救済方法はないかなと思うのでした。
 近日中にHV−S75を使ってこの実験を考えています。

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