NEC PC−TV455にV圧縮(スクイーズ)回路を付加する



 私が愛用中のNECのTVチューナ内蔵モニタ、PC−TV455です。
 高画質でさりげにS映像端子も装備されており、長年愛用しております。
 しかし、最近導入したBSデジタル放送の余波を受け、「スクイーズがないとちょっとね」ということになり、簡単な実験で、隠してあるつまみを回せば取り敢えずスクイーズになることは確認しました。


 !!!!!注意!!!!!

 ここから先は、非常に危険な作業の紹介をしています。
 感電、やけどの可能性があり、最悪の場合は死に至る事もあります。
 決してこの内容をマネしないでください。
 マネをして、貴方が被害を被られましてもわたしは一切の責任を負いません。

  また、貴方のお使いのテレビなどを壊してしまうおそれがあります。

 改造に相当しますので、保証などが切れてしまいます。
 メーカー修理を断られる可能性もあります。
いずれも自己責任にてお願いします。




 調整中の様子。この方法でスクイーズが有効になることが判りましたので、これをスイッチで切り替えできるように配線を引き出してみることにします。

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 蓋を開けたところ。15インチのテレビにしては詰まりすぎです。やはり10万円オーバーだけのことはありますね。



 基板を引っ張り出すには、いくつかのコネクタを外したりする必要があります。



 リアの基板を固定しているビスを外します。



 ようやく目的のVRへ達しました。上のVR1Eがそうです。他は関係有りません。



 下の回路図を参考に、外部へ配線を引き出します。

 外部にスクイーズと4:3の切り替えスイッチを取り付けます。
 但しスクイーズ時のV振幅を調整をする必要があります。
 下記パーツが必要です。

 半固定抵抗 1KΩ Bカーブ
 スイッチ 2a トグルスイッチ
 ケース 半固定抵抗とスイッチが入る程度

 下のへたくそな絵は回路図です。

 スマン、ヘタクソすぎで・・・。(所要時間5分)

 回路としては現在有るV振幅VRに対し並列に抵抗を入れ、スイッチで抵抗値を切り替えするだけのシンプルなモノです。本当はスイッチ回路が3Pあれば良いのですが、なかったので1回路は直結していますが、特に問題はありません。抵抗値の1KΩは、数種類買ってきたうちの1つがちょうど良かったので使用しています。
 ちなみにスイッチが入ればスクイーズになります。



 流石に内部は汚いっすね・・・。真ん中に見える銅色の部品は偏向コイル。
 これの取り付けを傾けると映像も傾きます。また、結線を変えると床屋TVが出来ます。



 流石にブラウン管も自社製ですね。(笑)



 高圧回路周辺。フライバックトランス周辺が汚いので少し拭きました。



 配線を終えて蓋をする際、底に入っているシールド板に注意。これがめくれあがってショートすることがあります。私のはテープを貼ってめくれないようにしましたが・・・。



 ブラックボックスの中身。まあ、簡単なモノです。配線中継のためにラグ板を入れてありますが、別になくても困らないと思います。
 1KΩ半固定VRの調整は、スイッチをONにしたときに、画面垂直幅が16:9になるよう調整します。
 なかなか難しいかもしれませんが、丸いものなどの映像を表示させながら、ほぼ円が真円になるよう調整します。スイッチをOFFにすれば、4:3表示が出来ることを確認します。



 本体左側面にスイッチを取り付けます。私はテプラでラベルを作って貼りました。
 スクイーズのスペルが判らなかった(汗)ので「V圧縮」を英訳?したものとしました。
 TV側面のくぼみにうまく収まりました。ちなみに取り付けは両面テープ。(汗)



 スイッチ一つでスクイーズ化が可能となり、PC−TV455の価値がまた一つ高くなりました。
 画面の人物については特に気にしないでください。このコ、いいコだと思うのですが・・・。

 尚、他のテレビに適応できる可能性ですが、ここ最近の、調整つまみがないテレビは難しいかと思います。
 蓋を開けるとつまみが並んでいるようなテレビでは、同じ原理で改造出来ると思います。

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