パイオニア チャンネルディバイダー SF-850型の修理

 パイオニアの昔懐かしいデザインのチャンネルディバイダーです。DC漏れする、というものを修理依頼されました。

 <一口メモ>

 チャンネルディバイダーとは?

 マルチアンプ駆動の際に必須になる、帯域でプリアンプ出力を分割するもの。カットオフ周波数を各帯域で可変分割でき、レベル調整もできるもの。
 もともと数が売れる物ではないので中古市場でも貴重な部類かと。

 本ディバイダーは、高、中、低の3つに分割が出来ます。最も一般的な構成です。
 で、入力端子で電圧を測ってみます。
 11Vてアンタ・・・。

 ちなみに出力端子は電圧はほとんど出ていませんでした。

 11Vも出ていると、プリアンプへのダメージが・・・。
 Rchはもう一つ高くて12V。出過ぎです。
 この手の機器は回路が平易ですから、入力端子の先を追ってみますと、なにかがありました(笑)。
 4.7uF/35Vという耐圧でした。
 ちょっと余裕がなさそうな気もしたので、手持ちの4.7uF/50VのMUSEにすることに。
 取り外したコンデンサ。見た目はさほどでもないんですが、通電したときに手で触れると発熱が見られました。
 脚。こうして見ると(+д+)マズーに見えます。
 換装糸冬 了..._〆(゚▽゚*)です。

 電圧測定しても、電圧は出なくなりました。
 サンヨー製のコンデンサが多数載っていますが、とりあえずは見た目に問題ない上に数が多いので、今回はパスすることに。
 で、電源の方は、一番大きいのが少しフィルム下がりの様子。3個とも交換しておきます。
 中は左右対称回路のようで美しいです。
 リアパネル。
 3つの帯域に分けるだけですのでシンプルです。
 電源のコンデンサ。
 実に微妙。まぁ交換しておくべきですね。
 小さいのも交換。小さい方は本当に小さくなりました。

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