三菱 HV−S74型(その3)

 もう説明の必要もないくらい直してきた三菱のツインサーボ機。

 私の手持ち機材は既にデジタル移行が完了し、敢えてアナログを買う理由はどこにもないのですが、300えんで電源入りました、と有っては三菱マニアの血が騒ぐと言うものです。

 三菱電機京都製作所(現AV統括事業本部)の近く(まぁ距離はありますが同じ府の中ですな)に引っ越したわけでもありますし。
 こちらでの初のビデオネタはやはり三菱でなければ(謎爆)。

 電源が入ったというだけにメカがどうかなと思いましたが、取りあえずは問題なく動作してしまいました。300えんなのに・・・。過去最安値のジャンクなS−VHSデッキ@完動です。

 輝度低下が多いFLはなかなか明るい状態で良好です。
 メカは96年に消耗品交換を受けているようです。

 テープはシースルーですが、ちゃんとS−VHSです。
 再生映像を見るとやはりアレが少し噴いているようで、縦線などは少しゆがみます。
 また映像も暗いような気がします。
 アレを交換してみることにします。
 今までの経験ではHV−S74にはアレが乗った基板は1枚だけだったと思ったのですが、今回は2枚入っていました。両方とも程度は良くなかったので交換することに。
 まずはおなじみの方を交換。
 4.7マイクロマイクロファラドです。
 大きさ比較。
 パターンを切ってしまいましたので、コンデンサの脚を使いジャンパしています。
 元の位置に収納してハンダ付けし完了。
 さてもう1つのHICですが、こっちは無理すれば外さなくてもコンデンサ交換は出来そうなのでチャレンジしてみました。
 この状態で再生させてみましたが、S−VHS映像、音声とも問題有りませんでしたので、録画系のICなのかも知れません。
 無事にハンダ付けが終わったところ。周囲の部品を溶かさないように注意。
 何故このICを外さなかったのかというと、裏にパッチ当てがあって外すのがじゃまくさかったからです。
 FLのフィルターですが、経年を予想させる汚れかたです。
 無事に修理完了です。
 メカは96年に手を入れてあるので確認したところ、確かに交換された形跡がありました。
 しかしグリス切れが散見されましたので、要所にグリスをさしておきました。

 この状態でデジカメでフラッシュを焚くと、どうやらリモコンが誤動作して巻き戻しが開始されてしまいました。
 さて、このデッキのカレンダーは2003年までしかないのです。
 まぁ製品の想定寿命はもう来ているのでしょうが、せめて後10年は欲しいところ。

 ほとんどの操作は本体で可能でリモコン不要です。
 再生した映像。モニターで見ているせいか画質はあまり良くありませんでした。
 業務用モニターというのも良し悪しですな。

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