三菱 HV−S65型の巻
このデッキは某オークションで入手。いまさら旧メカ、という気もしましたが、久々に良いかな
と思い入札しました。
外観程度は中の下。小傷が多いですね。
入手時の状況は、「テープ動かず」というわけで、早速消耗部品キットを準備しました。
電源はとりあえず入ったのでそのまま。でも、コンデンサは変えたほうが良いだろうな・・・。
おなじみの消耗部品キット。しかし久々ですな、旧のメカは。
内容物。リールドライブ部、ベルト3本、ピンチローラー。
分解中のメカ。NE付きなのでおなじみのスリップリングが見えます。
交換の済んだメカ。失敗しました(爆)。
デッキメカとの連結部も気になりますが、リールドライブそのものの組み立てがおかしいことも
あります。特にメカとリールドライブがしっくりなじまない場合は分解して再度確認するべきでしょう。
実は今回、そうでした(笑)。リールドライブがわずかに浮き上がっていて、おかしい様子。
リールドライブを再度組み立て、ベルトを交換している様子。
また、NEはスリップリング、ブラシを研磨しました。
交換後、早速試運転。最初はまったくの砂嵐で酷く、ヘッドが死んでいるのか?とヒヤヒヤもので
したが、ヤスリテープを2回掛けるとなんとか映像が出るようになりました。ああ、良かった(笑)。
その再生映像は上の写真のとおり。ってなわけで駄目っす。HICを調査ですな。
まあこの年式ですから、やむをえないでしょう。
なんだか基板が切り抜いてあって面白いですが、そこにある小基板がそれ。
今回は、コンデンサが膨れ上がっており、派手に噴いている様子。
ICの足も腐食していますが、そのまま使います。
4.7マイクロファラド50Vのおニューのコンデンサを貼ります。
再生映像。綺麗なものです。ああ、良かった(笑)。
試運転中のデッキ。でも、スンナリとはいかず・・・。
映像の内容は気にしないでください。人物の右側などに特に顕著に横引きノイズが出ています。
ああ、このころは「冬のうた」の頃ね、この衣装(笑)。この後、綾乃ちゃんの「創作ダンス」の映
像が見られます・・・ってそんなことはどうでも良い(爆)。
何故だ?と思い、調査してみましたがまともに再生できることもあり、偶発性のもののようです。
ふとみると、Sテープを入れているのにS−VHSランプが点灯しない。もしやこれか!
S−VHSテープ穴検出スイッチを調整します。上のビスを緩め、スイッチの位置を微動させます。
テープを入れ替えても安定して動作するように微調整します。
スイッチをはずしたところ。こういう感じですね。
かくして、調整は成功し、綺麗に再生できるようになりました。
過去に入手したHV−S54に類似していますが、デッキの薄さが目立つ感じです。
機能的には、ツインFE、NEサーチとなかなか多機能を誇ります。
旧メカ最終だったらしく、セミフルロードです。
橙色のオーディオレベルメーターが渋いですね。サイドパネルもパーチクルボードながら本当の
ウッドで、良い感じです。
後のHV−S75につながるデッキですね。操作ボタンなどにその傾向が見られます。
古き良き時代のSデッキということで、保存しようかと思っていますがお金がなかったら放出する
と思います。
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