三菱 HV−S11型の巻

 このデッキも、長年探してようやく程度の良いものをゲット出来ました。
 お値段1.2万円なら上々ではないでしょうか。
 しかも、元箱、取説、付属品一切がついていました。恐るべし。



 しかも、希少?なブラックモデル。私が見たことのあるのは全部ゴールドモデルですから、これまた嬉しい。

  しかしながら、この価格には訳がありまして、一応故障品とのことでした。
 前の持ち主曰く「外部入力1が死んでいます」とのことでした。



 蓋の中。HV−V3000そっくりです。違いは、S11にはBSが入ってないのと、TBCが搭載されていることです。
 また、細かな点ではリモコンが違いますし、クロマディレイのつまみがありません。
 時期的には、HV−S11の方が先発のようです。



 こんなラベルが残っていました。所有する喜びを感じさせます。

 動作の確認をしましたが、基本動作は一通りOK、入力の不具合もなく、???でした。
 ただ、おきまりのHICだけはダメでして、これは修理することに。
 過去、見る限りメーカー修理は受けてないらしいので、これも含めて消耗品交換をすることに。



 蓋を開けたところ。V3000と酷似しています。



 メカ部。V3000との違いはスリップリングの有無くらい。



 消耗品交換の為、デッキメカ部分をデッキシャーシより切り離す。



 メカと、交換する部品。一般消耗品と、モードセレクトSWも交換することにしました。



 メカ裏のおきまり部品のチェック。
 キャプスタンモーターのコンデンサは思い切り噴いていて、えらいことになっていました。
 キャプスタンモーターは対策前でしたが、接着剤で固めた跡があります。



 デッキより取り外した消耗品。ブレーキが多少劣化している。
 交換しておいてちょうど良かったと思いました。



 モードセレクトSW。左が交換前。右は新品だが、これを見比べると交換する方が良いな、と思います。



 部品交換を終えたデッキシャーシ裏。



 デッキメカをシャーシに戻したところ。フラットケーブルに注意する。
 また、カセコンはシャーシに戻す前に取り付けておくと楽である。



 さて、例のICですが、V3000と場所が一緒です。(笑)



 例のIC。はんだごてを当てすぎて足がはずれてしまいました。
 これは修理して取り付けます。



 修理の終わったHIC。22マイクロファラドが必要でしたが、たまたま手持ちが無く47マイクロファラドにしてみました。、

 修理は以上です。デッキを試運転しましたが、特に問題もなく良好に動いています。
 電源の電解コンデンサが気になるところではありますが、しばらく様子を見ることにします。

 しかしこの時代のTBCって効いているかどうか判らないっすね。


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