ソニー 業務用DAT PCM-R700型の修理

 ソニーの業務用DATデッキ、PCM-R700型を入手。
 無論ジャンクで、「録音、再生時にノイズが入る、エラーレート高い」というものを3万円。
 高いよねぇ(汗)
 到着するや否や、まずは電源も入れずにふたを開けてコレを取り出しました。ヘッドアンプです。
 写真では3個あるように見えますが、2個です。
 このデッキは4ヘッドで、録音中のアフターモニターが同時に出来るのが特徴です。
 そのためか、ヘッドアンプも2個構成です。

 過去の民生用DTC-57、59等はすべて1個だけだったのですが・・・。
 それぞれを開けてみました。
 アレがたくさん付いております。
 交換します。
 100uFが曲者でしょうか。頑張って収めます。
 こんな感じです。
 100uFは元々の耐圧は6Vでした。16V品を使って高さをなんとか低く抑えた方が良いでしょう。
もう一つの方の基板。こちらは余裕があります。

基板からコンデンサを剥がした時の感触では、10uFがダメだった感じがします。はんだごてを当てるとポロっと取れましたし。
必要なコンデンサは、100uF/6Vが1個、22uF/16Vが4個、10uF/16Vが4個です。
私は在庫パーツ箱の中に転がっていたものを適当に使用しました。
元通り配線します。
 おそらくモーター等の駆動用基板です。気になるコンデンサが見られますが外観は異常無く、今回はスルーします。
 メカをヘッド側から見たところ。ポスト周辺が強固に見えます。ちなみに4DDです。
 デッキ全景。
 定価25万円。
 業務用でそこそこの作りですね。

 上位には、PCM-7040などというものがあります。(定価85万円)
 通電、テストテープを再生します。
 ノイズは皆無です。直りました!

 音質はやはり業務用の癖の無い音ですが、色気もそれなりにあって良い感じです。

 ウチに保管してあるライバルを載せて撮影。
 微妙に似たような作りに思えます。
 メカの精度はやはりPCM-R700の方が上に感じます。
 パネル左側。
 業務用なのでシンプルで押しやすいスイッチ群です。SBM搭載。
 操作パネル右側。
 ヘッドアワーは42hと程度は良いです。
 尚、SCMSは自由選択出来ます。
 リアパネル。キャノンコネクタが良い感じです。デジタル入力のABS/EBUってのが業務用を感じさせます。RCAピンの方は民生規格との切り替えが出来ます。