WV−D700にLANC端子を取り付ける改造

 注意:この改造を行うことにより、メーカー保証が受けられなくなります。
     改造による失敗によりデッキを破損しても、私は責任を負いかねます。
     くれぐれも自己責任にてお願いします。

 初期のDVデッキである、WV−D700には編集に必須であるLANC端子が装着されていません。
 この改造では、デッキ本体には手を加えず、容易に元に戻せることを前提に付加回路をもうけてLANC端子を付加します。
 この改造で、D700はスレイブモード専用ながらLANC操作が可能となります。

 なお、このネタ元はこちらです。デッキ解析の人柱であり、感謝する次第です。

 必要なパーツは、上のリンクの回路図のファイルを見ればわかります。
 とりあえず書いておきます。

 トランジスタ      2SC1815 2本
 3端子レギュレータ  7805    1本
 10KΩ抵抗              4本
 ラグ板 10P              1枚

 端子(デッキ側) 4P         1セット
 3.5φステレオミニジャック     1つ
 配線材料               1式



 コネクタは偶然、おそらく使えそうなものが新品で入手できました。まあ、ジャンク機から外して流用しても良さそうです。
 ほかは、どこにでもある部品ばかりです。
 トランジスタ、3端子レギュレータは互換品でもOKです。
 ラグ板は10Pあれば十分ですね。上のは12Pです。



 回路は難しくないので、ものの30分もあれば組み立てられます。
 写真の3端子レギュレータは少々オーバースペックです(笑)。
 この辺もジャンク基板からハイエナしたりすれば格安で押さえられるでしょう。



 問題はD700側のコネクタです。上のコネクタはパーツ屋で適合しそうかなと思って勘で買いましたが、下の写真を見たらなんとなく合いそうです。
 コネクタと線材の接合は、ニッパーではさみました。実際、これで十分です。
 本来は、専用工具で圧着する必要があります。念のため。



 これは「CTL」なる謎の端子です。コントロールSだろうか?



 完成した全景。まあ、久々の工作ですね(笑)。それにしてはショボいかな(爆)。

 (以下は00年7月11日追加)

 実は上の配線に過ちが大量にあることが発覚しました。

 1)トランジスタの接続間違い
      型式表記面からE,C,Bなのに、何故かB,C,Eと思っていた。

 2)3端子レギュレータの接続間違い
   メーカーの資料には、ピン接続が1,3,2の順番でIN、OUT、Gとなっていた。
   普通、1,2,3って書かないかい?
   仮配線して妙に発熱するんで、ショートしたかな、と思ったのですが。
     デッキ壊さなくて良かった(核爆)。

 3)D700側コネクタが合わない
   よーく見ると、いままでLANC端子だと思っていたのはCTRL端子でした。
   端子は一回り違いました。
   目標とするLANC端子は、VHSメカデッキの横にある端子で、もう一回り小さいものでした。

  4)出力側ジャックは実は2.5mmが必要。
   良く確認しなかった私が悪いです。(爆)

 以下、手直しした結果を書いてみます。



 ちょっと見えにくいですが、これが本来のコネクタ。かなり小さいです。
 しょうがないので、ジャンクよりコネクタを採取しました。



 コネクタの比較。右が失敗品。左が近いモノです。一部削って使用しました。



 最終版の配線の様子。多数の間違いを克服したもの・・・って情けないぞ、オレ。



 実験中のD700の様子。配線を失敗して3端子レギュレーターが発熱したのには焦りましたが、デッキにダメージはなかった様子です。



 無事に動作することを確認して、デッキに組み込んでいるところ。お手軽に両面テープで固定です。
 いかん、いかんねえ(笑)。



 配線の固定の様子。ビニールテープで止めています。



 動作の確認を行うために、DHR1000(他LANC搭載機)の設定としては、

 1)LANC設定をマスターにする。
 2)ジョグモードを設定する。WV−D700はモード2の方が良い。
 3)両者とも、カウンターをフレーム表示モードにする。
   リモコンから、カウンター切り替えで表示可能。

 成功した証拠として、マスターデッキにしたDHR1000の「他機」のボタンを押さえると、画面に「他機コントロール」という表示が出て、自機と同じくマスター側で他機(D700改)を操作できるようになります。なかなか軽快で使いやすいです。
 もしうまく操作できなければ、すぐに電源を切って配線を調べます。

 しかしDVの画像は綺麗です。この画像の映像はBS録画ですが、音声はデジタルのままですので高音質です。
 DHR1000に搭載されたデジタルダイレクト録音機能のたまものですね。
 画面の美しさが、デジカメ画像からも解りますね。



 ゴーヂャスな簡易編集システムです。
 LANCがないDVデッキであるWV−D700でしたが、LANC(スレイブ限定)搭載により、価値がさらに倍増です。



 現在のビデオタワーの様子。DV導入で大幅に変わってしまいました。
 近日中にV7000導入予定ですが、どうしようかな(笑)。

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