JBL スピーカー J316Proのエッジ貼り替え

 JBLのわりと小型のモニタースピーカーのエッジ破れ品の修理を依頼されました。
 見た目になかなか良い感じでしたので喜んで引き受けました。
 修理前のエッジの状態。触れるだけで破損してしまいます。ウレタンが劣化している状態です。
 従来修理してきたものよりはエッジはしっかりしていますが、なんにせよダメですので貼り替えます。
 まずは古いエッジを大まかに取り去ります。
 ガスケットもウレタンのようですが、こっちは健康のようです。ちぎらないように丁寧にカッターナイフでユニットより切り離します。後ほど使用しますので、くれぐれも丁寧に。
 多少、エッジが付着していますが、これはシンナーを塗布しておき、後に軽く削ります。
 シンナーを塗布することで、エッジの接着剤が緩み、剥がしやすくなります。
 ガスケットを外したユニット。シンナーを塗布し、接着剤を緩めます。
 エッジを取り去り、フレームを清掃したところ。貼り替え準備が出来ました。
 このユニットは、コーン紙側のエッジが外貼りだったので、どうしようかと考えました。
 実は外貼りはやったことがなかったので・・・。
 貼る前にエッジを載せて、音質や動きを見て、貼り方を検討します。
 当然、内貼りの方が作業性がよいですし、芯が出しやすいです。また、接着剤が隠れるので仕上がりも綺麗です。
 内貼りで決定したので、接着作業にかかります。
 難点は、ガスケットがついていながら、本来の役目としては機能せず、飾りになってしまうということで、この部分の接着剤のはみ出しは出来るだけ避けねばなりません。
 接着剤が乾くまでに、芯を調整しているところです。
 芯も出て、今度はガスケットも接着します。これは外れると汚いので、接着剤をたっぷりと使います。
 ガスケット接着後、1日ほど平らな面に寝かせて接着乾燥させます。
 完成したスピーカー。音はいいですねェ。JBLらしいです。低域が豊かですねェ。

 ブラウザの戻るボタンで戻ってください