アキュフェーズ プリメインアンプ E-303型の修理(その1)

 アキュフェーズの高級プリメインアンプ、E-303型がやってきました。
 1982年発売、当時定価250,000円、重量20Kgとプリメインアンプでは文句ないスペックです。

 お値段は安い、と言える価格ではありませんでした。サンスイとアキュは高いね、ジャンクと言えど。しかしジャンクの遭遇率の高さでは圧倒的にサンスイでしょうね。

 受け入れ時の不具合は、

 ・音は一応出るがノイズ大
 ・メーター照明点かず
 ・ヒューズ切れるかも

 と、微妙な状態です。
 内部をちらっと見た様子。
 あんまり良い状態ではなさそうです。
 とりあえず取り出せる基板類は取り出してメンテナンスを計画してみます。
 メンテナンス性の良さが見えます。
 基板の焼け具合が使用された年月を感じさせます。

 上がフラットアンプ、下が電源/プロテクト/メーターアンプ基板。

 目立つのはコンデンサですが、特に危険なのは基板中央やや左の4個。フィルム後退気味です。
 あと、左上のリレー右横に見える電解コンデンサ(BP)も多分抵抗の熱に晒されていて状態は悪いと推測されます。
 とりあえず手持ちの部品類で仮チェックする為に、通電すると怖い部品類だけ交換してみます。

 ちなみに、ヒューズは6本ありますが、真ん中の2本が飛んでいました。整流回路には問題はないのですが、整流回路2次側はアースと同電位になっていました。ショートしてるってヤツです。ただ、整流回路以降は安定化もされておらず、コネクタ経由でフォノイコライザー基板に行っており、コネクタを抜くとショートは無くなるので、その回路系が怪しいと思われます。 
 電源基板はやはり半田クラックが多数見られるので手直しします。
 パワーアンプ基板のメンテ中。
 10uF100Vという微妙な容量の電解コンデンサのフィルムが相当下がっていたので、これは手持ちと交換します。
 序でシリコングリスを塗ります。
 終段は2SJ49/2SK134の組み合わせ。
 他にもコンデンサはありますが、取りあえず確認のため通電してみます。
 ノイズの原因ではないかと推測し、交換予定の2SK129A。Aなしが手持ちにあるので、それと交換。
 通電してみたところ、完全にフォノアンプは死亡してしまいました。
 これでは困るので、2SK129を元に戻すとノイズもなく使えるようになりました。ノイズの原因は良くわかんないです。(汗)
 2SK129に熱を加えたので変化があったのかも知れません。

 メーターのランプが点かないのと、片chのメーターのふれが悪いのと、電源回路のどこかのショートをこれから調べてみて、状況が良くなればコンデンサ総交換を計画しています。

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