ラックスマン 管球式プリアンプ CL−32型(その2)
日本橋に出向いて、必要な部品を買ってきました。 電解コンデンサおよびメタライズドフィルムコンデンサ類です。 |
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電源のブロックコンデンサ。 これと同様の物は手に入りませんから、代用品を使います。 |
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上の写真の通り、3本がついていますが、1本あたりに47マイクロファラドが2つ入っています。 これを現代部品に置き換えたのが左の写真。 マイナス側は共通となっていたので、穴に脚を2本差し込みます。 |
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交換が終わったところ。 見栄えはイマイチですな(爆 こういうアンプでは、見栄えを重視するために小容量の電解コンデンサを並列に並べることをやることがありますが、これはそうでもない様子です。パターンを追ってないので良く分かりませんが。 耐圧から推測するにB電源のもののようです。 高耐圧の電解コンデンサは地方では先ず入手が出来ません。 |
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これも電源回路の一部です。 同容量、同耐圧ですが見ての通りです。左が交換済み。 |
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ヒーター回路とおぼしき回路に入っていた電解コンデンサ。電圧は12Vですので耐圧25Vがついていました。 ヒーター回路なので音質には関わりにくいとも思ったのですがMUSEがありましたので入れてみました。 これもブロックケミコンでしたが、現代部品を同等回路としました。 |
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交換するコンデンサ。 左が古いものです。 1マイクロファラド400Vなんていうコンデンサは地方ではそうそう手に入りません。 |
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交換中の様子。 このアンプは部品配置に余裕があり、基板に容量と耐圧が書いてあります。親切ですね。 |
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0.1マイクロファラド/250Vはなんと同じパッケージの物が入手出来ました。 もしや当時物ではあるまいな?(汗 |
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内部回路は見ての通り整然と作ってあり修理はしやすい部類です。 | |
コンデンサ交換を終えたところ。 良くあることですが、買ってきたうちの、一部のコンデンサの容量が違っていました。 頼むから、間違った部品をお店のパーツ棚に戻すなよ・・・。 買うときにきっちりチェックしておけば・・・。 |
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仮動作確認中に、プロテクト回路とおぼしき回路のリレーが、通常動作中にもかかわらず開いてしまったので、おそらくTrの不良と判断し手持ちのTrと交換しておきました。 | |
部品交換を終えたところ。回路が整然としているので美しいです。 | |
真空管ソケットのハンダ付けを調べると、一部クラックがありましたので全部をハンダ付けしなおします。 右下の1ピン、ハンダされてない!と思われるかと思いますが、ヒーターのセンタータップです。 使わないので接続はしなくても良いわけです。記事作っていて気づきました。
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ハンダ付けを終えたところ。 | |
点火したところ。僅かにヒーター点火が見えます。大きな出力管みたいに迫力はありません。 まぁプリアンプですしね。 |
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真空管は全部で7本、12AX7と12AU7が使用されていました。 メーカーは松下です。 松下のハイファイ仕様を示す(T)マークが見えます。 |
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電源回路の電解コンデンサもなんとか収まって一安心です。 | |
交換した部品群。 特に電源のブロックコンデンサは「継続使用はしたくないね」と思わせます。 右のは思い切り膨れていますし、他はフィルムが後退しています。 |
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通電して音を出してみます。 ソース元はさほど音質も良くないと思われる、RD−X2なのに! 真空管ならではの濃厚なマッタリ系の音質が得られます。 小音量でまったり聴くのもよし、大音量でも良し、という感じです。 |
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残念なのがココです。 何故か高級アンプなのにつまみは圧入タイプが使ってあります。 こんなボリュームを買うと高くつきそうですので、修理を考えています。 |
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リアパネルの様子。ごく普通のアンプです。 | |
修理が終わって試運転中の様子。 薄型で高級感もある、なかなか面白いアンプです。 時代としてはTr全盛の時代のもので、敢えて真空管でやってみたのでしょう。 この当時のラックスマンのラインナップ中では、これでも安い方だったのです。 |
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