Lucid Technology ADA1000 業務用AD/DAコンバータの紹介&軽修理+秋月電子のマルチメーターの簡単な紹介

 素性は解りませんでしたが、業務用のAD/DAコンバータを入手してみました。
 下は同時に入手したARCAMのBlack BoxというDAコンバータ。

 Lucid Technologyというメーカーで、ADA1000というモデルを今回入手しました。
 動作は通電のみチェック、詳細確認はしていないとのことでした。
 味も素っ気もないフロントパネルです。
 DAコンバータとして使用する際は特に操作するスイッチは無く、DAコンバータの信号が来ていることを示すLEDが点灯していれば動作OKというところです。
左半分はADコンバータとしてのパネルになっています。
 リアパネル。
 RCAピンは一応付いていますが申し訳程度ですね。
 本格業務用と民生用との微妙な感じがなんとも(汗)
 内部の様子。
 高級オーディオにありがちな物量投入は無くあっさりしたものです。
 CS8412とかいうDAコンバータ製作では定番のチップが見えます。
 真ん中に見えるチップはADコンバータですね。
右半分。
主として電源とクロック用の水晶が目立つところです。
U21が旭化成のDAコンバータチップ。
AK4320とあります。
今回の不具合は、なんといってもココ。
動作には支障ありませんでしたが、設計の問題でSMTのチップ電解コンデンサが膨張しています。
 劣化によるものにしては、同容量の電解コンデンサ全部に不良が見られても良いのにな、と思いつつ回路図を見てみると、79M15の出力側のコンデンサ(左図ではC106およびC12)の極性が明らかにおかしい事が解りました。
負電源ですから-側が出力側につながらなければなりません。
そんなわけで手持ちのMUSEコン2個と交換済み。
今回は、先日通販で買った秋月電子通商のデジタルマルチメーターを使って容量測定をしてみました。

コンデンサの容量が測定できるのは労力が減って有り難い事です。
2000円程度で買えるのは本当に有り難いです。
左に見えるのはSTUDERのA730についていたPHILIPSの47uF10Vですが、この1本だけが33uF程度に容量低下していました。

ちなみに、右は10uFが、実測7uF程度に減少しており、良くない状態と判断しました。

 現在のシステムの様子。
 JBL L166が良い音です。
 今回のこのDACは業務用ならではの芯がある良い音でした。
 数万円出すのは微妙ですが2万円なら買いかなと思います。
 芯がある分安らぎ感は少し無くなりますが、しかし良い感じの音です。

A730より世代が新しい分、解像度はやや高いですね。

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