Studer A730 CDM3メカニズムの交換

 CDプレーヤーの名器とうたわれるStuderのA730。何かの間違いでうちにやってきましてその音質にメロメロになってそろそろ半年弱。
 時々メカがCDを認識しないこと(まれですが再発)、74分越えCDの音飛びがあり、スウィングアームメカ交換をしたいなと思っていました。
 幸いにA730と同じくCDM3メカを使ったプレーヤーはいくつかありますが、いかんせん補修用部品がエンドとなってから時間が経過しており、新品のCDM3メカは非常に入手難となっていました。

今回ヤフオクに偶然出ていたCDM3メカの新品を発見し、これを逃せば後がないと判断し、中古でもそこそこのプレーヤーが買えるようなお値段でCDM3メカををゲットしました。
 久々に開けてみます。
 アナログ系が実に質素ですなぁ。
 メカとその背面にある基板。コンデンサが以前より膨らんでいます。交換すべきとは思いますが、どうしようか・・・。
 ちなみに基板には帯電注意とのシールが貼ってあります。
 取りあえずコネクタを外していきます。
 メカを外すには、まずは表の2本のねじを外しておきます。
 そして裏側の基板を取り去った後、この画像では枠状に組んである部品の片側を取り外してしまいます。
 くれぐれもピックアップから出ているフラットケーブルを手で触れないように。うっかり触れると、高い確率でピックアップを壊します。
 メカを取り外して起こしてみたところ。
 ちなみに、この写真は一度交換してから撮影したものです。手前が元々着いていたもの。取り外して保管してあったので、ピックアップのケーブル露出部にショートバーが取り付けてあります。
 新旧の対比。基板が違います。
 向かって左が新品。
 このCDM3メカ、実はスピンドルモーターも一緒に入ってるんです。
 元通り組み立てて戻します。フラットケーブルを挟まないように注意。
 基板を固定するビスには1本だけ、ポリワッシャが入っています。これは、基板のパターンに近接するためで、ねじを締めるとパターンが接触してしまいます。要注意。
 無事に再生出来るようになりました。

 結果、74分超えのCDは結局ファームウエアの対応がされていない為に仕様として出来ないようです。後期モデルは出来るらしいですが。
 認識不良は解決されました。

 しかし正直ピックアップは取り替えなくてもまだ大丈夫だったっぽいです。まぁ保険と思って交換すべきですね。
 最後に、内部のディップスイッチの様子です。
 結構設定がいじれるようです。

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