スチューダー CDプレーヤー A730型の修理

 とんでもないものがキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─ !!^

 定価90万円、1988年発売だそうです。
 残念ながら自分のモノではないのですが、いつものお店の店長さんより修理を依頼されたものです。
 依頼品は失敗が許されない上、超高額品なので激しく気を遣います。

 それにしても、この存在感たるや見事です。

 不調の内容は、電源を入れて最初、1回はCDを読むが再生できないことが多い。
 たまに再生出来る、というもの。

 実際に不具合を見てみると、「ディスクを読みたいんだけど、見えないで〜す」ってな感じでディスクが廻ってました。
 メカは見ての通りフィリップス製のスイングアームメカですね。
 レンズの色は・・・激しく不健康そうですな(汗)。
 んなわけで、ティッシュに水道水を含ませて、レンズをふきふきします。

 値段が高かろうが安かろうが、CDという規格を使う以上はここは大事ですな。
 レンズの色は元の色を取り戻し、奥まで透き通って見えます。
 写真ではイマイチですが。(笑)
 認識でキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
 90万円に勝ったね・・・って、解れば誰でも出来る悪寒。
 で、蓋を開けることなく修理が終わってしまったのですが、内部に興味があったので開腹してみます。
 何故かICは全てソケットに入っています。
 また、アナログ回路が思いの外隅っこに追いやられているのが意外です。
 しかも電源はスイッチング電源に見えますが・・・90万円ですが・・・重量も6kgしか無い罠。
 ICに埋め尽くされている基板。
 CDプレーヤーとはとてもとても思えません。
 アナログ回路部分。
 良い部品を使っているようには、お世辞にも見えません・・・。
 あま  CDプレーヤーメカ部分の基板。
 ピックアップへのリード線には静電破壊の警告ステッカーがあります。親切ですね。
 ベース基板とメカを結ぶケーブルに傷が見受けられました。
 おそらく、前オーナーが処分してから、誰かが開けたときに注意せず閉めたのでしょうね。
 この先にあるのはシャーシのしきりみたいなシールド板で、その先に保護用のプラスチックがあった筈・・・しかし調べるとずれていましたので、ビニールテープで固定しておきました。
 スイングアームメカの裏側。手を入れようがないので、そのまま元に戻します。
 オーバー74分のCDも問題なく認識しています。
 LEDをいろいろと点灯させてみました。
 業務用機ですから、単に再生させるだけではなく、その他の機能が充実しています。
 いまだに使い方が良く分からないです(笑)。
 で、一度やってみたかったんですが、

 「超高級CDプレーヤーでジャズ松浦亜弥を聴いてみよう」

 もうね、アフォかとヴァカかと。
 おそらく、究極的に有り得ない組み合わせだろうなぁと。

 でも、松浦亜弥、実に良い感じで鳴っていましたね。

 特に音質で感じるのは、オープンリールデッキの再生音のような低域の太さですね。
 低域などは聴いていて気持ちいいです。
 ウチの機材が1ランク上になったような錯覚すら覚えます。
 さっすが90万円ですかね(笑)。

 こういう機材を売っているお店で実際にやってみたら、

 「すいません、試聴ソースはコレを使って良いですか?」
 「・・・?帰ってください」

 という反応が目に見えるなぁオイ(笑)。
 リアパネル。
 見ての通り、家庭での使用は考えられていないことが解りますね。
 クロックの外部入力も当たり前についています。
 操作パネル周辺。
 スイッチは業務用らしく手応えがあって使いやすいものです。

 これ欲しいなぁ・・・。
 でも中古でも2桁万円らしいです・・・買えないや(笑)。

 ブラウザの戻るボタンで戻ってください