サンスイ プリメインアンプ AU−666型
いつものお店でさくっと保護。 というのは嘘で、2日間ほど悩んでいました。 「ノイズ出る」と書いてあり、お値段もその割にはいいお値段でした。 |
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このアンプに対する、店長さんのコメントが印象的でした。 「実はね、このアンプ、個人的にサブシステムに使ってもいいかなと思うんですよ。小さくて音もいいしね。」 確かに一線でがんがんスピーカーを鳴らすアンプじゃない事は解ります。 |
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ポップノイズはエネルギーがものすごく、オーディオ用スピーカーをつなぐと音はでかいしユニットへのショックも無視できないので、以前1個買っておいた100円均一で見つけたピロスピーカーをもう1個買いました。 流石にユニットも小さいですし音として出るエネルギーは知れているので、今回の用途には最適です。 もし仮にオーバー入力で潰しても100円ですし。 |
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音を出すと、Lchから盛大なノイズが出ます。 ボリュームを下げても出るので、パワーアンプが疑わしいです。 不具合箇所を探す為に、早速アンプを分解してみます。 内部も程々で、ゆとりがあります。 |
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パワーアンプのブロック。2枚の基板がドライブ段だと思われます。 | |
メンテナンス性に優れた設計で、基板はプラグインです。 トランジスタも、流石に33年前も前になると見たこと無いものがついています。 どうやら左の放熱フィンがついたもの以外は海外製らしいです。 |
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まずはメタルパッケージのトランジスタを疑ってみました。 多少パワーが要るので、大きめのTrを取り付けました。 |
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ファイナル段のTr。2SA627/2SD186で、どうやら当時の名石らしいです。 トランジスタをいろいろと入れ替えたり基板を入れ替えてもノイズは依然左側から出ています。 ・・・もしかするとプリアンプの不調か? |
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幸いにプリアウト/メインインがついていたので、これのジャンパを外してセパレート動作させます。 ・・・ノイズ出ませんが何か? パワーはシロでした。 プリ段はこの2枚の基板だけで出来ている様子でした。 見るからに、左がフォノアンプ、右がフラット/トーンアンプのようです。 Trの数も多いわけではないので、手持ちで交換してみることにしました。 |
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全て、三菱の2SC871が使用されています。 | |
こちらはフォノアンプ。全部同じTrです。 | |
手持ちの2SC1845に全て交換してみました。 ボリュームの横の丸い部品は多分トランスです。 |
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フォノアンプ基板は、ハンダ劣化が見られましたので手直ししておきます。 | |
Tr交換を終えた基板。 | |
不良Trの山。 | |
このアンプ、トーンコントロールアンプ基板を取り出すのもビス2本をゆるめるだけで、正面パネルの取り外しは不要でした。メンテ性が良くできています。 | |
パネルがあまり綺麗ではなかったので、外して清掃してみます。 | |
アンプの底から見たところ。普及機とは思いにくいです。 | |
パワーアンプ部周辺。カードエッジが特徴的ですね。 | |
さて、試運転をしてみます。 ノイズは綺麗に消えて、100円スピーカーを力強く鳴らしています。 この音を聴くと、安いアンプには思えません。 |
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アンプ左側。一般的なスイッチやつまみが並んでいる。 安いアンプとは言いながら機能も豊富、ミッドレンジの調整が出来るのは珍しい。 つまみも削りだしだったりしてお金が掛かっています。 |
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アンプ右側。フォノ2系統というのがなかなか。 | |
リアパネル。 不思議なのは何故かマイク入力が有ることですね。 マイクミキシングアンプが入っているわけではなく、ファンクションスイッチで切り替えなければ使えない入力です。 また、スピーカーに対する保護回路は無く、ヒューズが入っているのが時代です。 テープ端子のDINが懐かしいです。 ちゃんと直ったので、近々お店に持っていってみる予定です。 本当は電解コンデンサなどを交換してやりたいところですが・・・。 |
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