ソニー DATデッキ DTC−59ES型の修理

 ソニーの中堅DATデッキ。
 「録音の最初が不調」などという謎なコメントが付いて8000円也。
 リモコン、説明書付きです。

 高いような気もしますが、どうでしょうか。 
 んでまぁ、57/59系の基本というべき、ヘッドアンプ基板を攻めてみます。
 貼り替え途中の様子。空間に限りがありますので注意します。
 左の3個をこれから貼り替えます。
 全てを貼り替えたところ。
 1つ、少しはみ出してしまい失敗しましたが、箱には収まります。
 外した電解コンデンサ。異臭がしましたので、良い状態では無いですね。
 しかし好調にならないデッキ。
 メカを観察すると、写真の通り、右側のローディングポストが上がりきってない事が判明。
 再生操作をすると、その時にはショックで上まで上がりますが、その際にテープを引っ張り出してしまい、メカにからみつくなどの問題が出ていました。
 メカを取り出して、裏にある基板を取り外したところ。
 ポストの受け、キャプスタンモーターは取り外しました。
 ポスト裏の部分ですが、特に不具合は見られませんでした。
 ポストの受け金具が引っかかるのかと思い、金具を取り外しました。
 しかし、金具は問題ではなかったようです。

 となると、レールに問題があるのか?
 レールはプラスチック製であまり良い出来ではありません。
 何度か動作確認をしてから、レールがどうも劣化で狭まっているということが解ったので、微妙にレールを削ります。
 ヤスリをごく軽く、2回くらい掛けます。掛けすぎは禁物!
 ローディングに関する問題は解決しました。
 メカ弱すぎです(汗
 ヘッドクリーニングアームの先端のスポンジは見ての通り劣化しています。
 これがヘッドに密着するんですから、((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル です。
 ヘッドクリーナーがヘッドを詰まらせてどうするんだと(笑)。

 ヘッドクリーナーは取りあえずスポンジを外して、アームだけを戻します。
 動作確認も済み、メカにも給脂しました。
 このメカは、見る限りは57ESとも同じです。
 ローディングメカを組んだところ。
 ローディングメカもプラスチックの劣化で変形が見られました。
 もうね、コストダウンしすぎです。
 デッキにメカを組んだところ。
 電源もそこそこですが、メカは残念なつくりです。
 信号系。シンプルな1枚基板です。
 再生テストをしてみます。問題なくなりました。
 パネルの質感もなかなかですが、つまみなどがプラスチックなのが残念。
 デジタルソースを録音中の様子。
 特に問題はなく、再生初期の不調も出なくなりました。
 サイドウッドもついてなかなかにゴージャスです。
 メカがもうちょっとしっかりしたら尚いいんですが・・・。

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