ソニー DATデッキ DTC−57ES型(その1)

 ソニーの後年の中堅デッキ。動作×、ということで1000円で保護。
 まぁ1000円ならば妥当かと思われます。
 店員さんにより、ジャンク品棚に置かれた10秒後にゲット。

 いいものはこのように足が早いです。

 この57ES、以前に1敗しています。
 動作を早速確認すると、まずはピンチローラーがころがり出てきました。
 「あちゃ、いじられすぎた機体かな?」かと不安がよぎります。

 ピンチローラーを規定の場所に押し込むと、問題なく取り付けられました。
 もしかすると抜け止めはされてないのかも知れません。

 テープを入れて音を出してみると、ブツブツととぎれます。
 ヘッド摩耗ではない様子です。

 ヘッド摩耗の場合は、再生した音にまとわりつくようにキンキンした感じの音が出ます。

 で、なんとなく怪しいと思ってデッキメカを取り出し、ヘッドアンプを調べてみます。
 取り出したヘッドアンプ。ビデオと違ってカワイイものです。
 シールドケースがありますので、取り外したところ。

 ・・・言うまでもないですが、アレがたーくさん・・・。
 根性で貼り替えます。
 基板上のスペースが限られている上、シールドケースが取り付けられますので高さ方向の余裕はありません。うまくコンデンサを配置してハンダ付けします。
 剥がした表面実装型電解コンデンサ。
 上は比較のための単三電池。
 これで元通り組み上げます。問題なく音声が再生されるようになりました。

 ちなみに、貼り替えた後の試運転ではヘッドアンプ基板にシールドケース必須です。
 基板が裸だと、手を近づけるだけで再生音質に影響します。
 一応終わりましたのでデッキ内部を紹介。
 10万円を切っているデッキのわりにはそこそこの物量ですね。
 パネル面はなかなかにゴージャスです。
 しかしつまみ類がプラスチックなのが、値段相応な部分ではあります。
 メカ部分。この値段では4DDは無理というわけで4モーター駆動ですが、DDではありません。
 リアパネル。必要最小限ですが十分です。
 再生中や早送り中、テープの巻き取り動作が怪しいことがありました。
 どうもメカが不調の様子です。
 メカそのものは問題なさそうなので、モーターが悪いようです。
 写真では、親指の下に見えるプーリーのついている部分がそのモーターにあたります。
 このモーター、テープが動いているときはずっと動いています。
 もしかすると連続運転出来る仕様ではないモーターなのかも知れません。

 モーターを取り寄せて交換予定です。

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