ソニー CDプレーヤー CDP−553ESD型(その1)

 最近、ここ数年の運のなさを使い果たしている感もあります。
 このCDプレーヤーも探していました。
 動作不良ということで1000円でした。

 当時定価160,000円。
 私はリアルの中学生でした。
 1つ上の先輩が、これを親に狩って貰ったと吹聴していたので余計に記憶があります。

 その先輩、接続先はミニコンポだったような。(爆)
 ちなみに、カセットデッキはビクターのTD−VR77だったと思います。格好いいデッキでした。

 当時の学生は、1つ1つお金を貯めて機器を買い足していくスタイルでした。
 しかし中学生でコレはないやろと思いますが。

 この当時は、CDプレーヤーはお金持ちの持つ物という感覚がまだまだ有りました。

 私は実にこの2年後にNECのCD−410という廉価版機種を買うまで、自分でCDプレーヤーを所有する事はありませんでした。

 上に乗っているSL−P1200共々、当時では屈強のライバル機だった筈。
 国産機が元気な時代・・・懐かしいね・・・。
 特徴の最も出ているスイッチまわり。
 整然とした20キー、プレイモードスイッチがソニーらしい。
 メカはリニア移動で非常に早くストレスも無い。

 そして何より、初のデジタルアウト搭載機で

 COMPACT DISC PLAYER CDP−553ES

 
と書かれているDの文字の部分にソニーの意気込みを感じます。
 底板を開けたところ。銅メッキシャーシが高級機の証。内部はぎっしり詰まっています。
 何と言ってもこのプレーヤーのメカの特徴は、そのシークの気持ちよさと静かさにあると思います。

 基本的には以前紹介しているCDP−502ESと同一です。
 天板の裏には防震材が貼られています。 
 回路部分。高級部品がたくさん見えます。
 電源部分。この薄型シャーシに見事に収まっている感じがします。
 不具合を調べると、やはりトレイの開閉が渋く、ベルトがイマイチだるい感じがします。これは交換せねば。
 ピックアップ周辺。まぁこんなもんでしょう。レンズは綺麗でした。
 この時代は、まだ電動ボリュームが出始めの時代で、電動ボリュームが付いている機械は高級品しかありませんでした。
 そのせいで、未だに電動ボリュームを見るとなんとなく喜んでしまいます。(笑)
 メカを裏から見たところ。
 レーザーパワーは0.4mWだそうです。

 メカそのものも強靱です。

 この手の薄型デザインはこの553ESDで終わり、これ以降は333や337のように厚みが増していきます。
 このプレーヤーは薄型デザインの究極形と思っています。

 古くても音はいいです。少なくとも502より音に色気があるプレーヤーだと思いました。
 SL−P1200よりも良いと私は思いました。

 要はCDプレーヤーで音に化粧がしてあるかそうでないかなのですが。
 私は、CDプレーヤーでもちょっとは化粧して欲しいなと思っています・・・。

 後日、手を入れてみる予定ですが、しばらくはそのまま使ってみます。

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