AGI Model511 プリアンプの修理(その1)

 以前、頼まれ修理で気に入ってしまった、AGIのプリアンプ。
 ヤフオクに出ていたので気合い入れて落札してみました。
 出てくる音は絶品でCDをとっかえひっかえしたくなります。

 しかし、メインのボリュームが接触不良。

 このクラスのアンプになるとボリュームを交換することすら気を遣います。
 しかし、接触不良は酷いものであり、常用に耐えないので、やむを得ず分解清掃することに。米国CENTRALAB社製のもののようです。
 幸いに缶は折り曲げで取り付けてあるようなので、分解清掃を試みます。
 缶を割ったところ。さすがに高級品は違うような気が・・・。
 接触面を、接点復活剤を塗布した綿棒で清掃します。
 綿棒が黒くなって汚れていたようで、直るかな・・・と。
 摺動体の向きを合わせて組み立てます。
 元通り組み立てて動作確認です。
 折り曲げている部分が金属疲労していますから、これが出来るのは1回か2回です。
 内部の様子。整然と作ってあります。
 回路は凝ってますね。パネルはシンプルそのものなのですが・・・。
 電源部分とおぼしき部分。
 で、動作確認しましたが改善していませんでした。(泣)
 どうやら抵抗体が削れてしまっているようです。

 やむを得ず日本橋で買ってきたオーディオ用バリオーム。
 2500円もします。
 このバリオームを使って仮組してみます。
 支障なく取り付けできそうです。
 見た目に高級感があります。うーむ。
 コスモス製のようです。
 古いバリオームの配線を調べて確認しておきます。
 配線をして仮組して音を出してみます。

 良い感じですね。ガリは当然皆無です。

 ・・・が・・・。

 ∞から少し回すと、ギャングエラーが相当ありますね _| ̄|○

 2500円ではダメだというんだろうか _| ̄|○
 配線の様子。あまりきれいじゃないですな。(笑) 
 一応は気持ちよく鳴るようになりましたが・・・。

 バリオームはもうちょっと抵抗カーブの使いやすいものにしよう・・・。
 Aカーブは確認したんですけどね。

 新品は100kΩ、ついていたものは実測59KΩ、近いのを探してみるか・・・。
 リアパネルの様子。これを見ると前の依頼品とは別物ということが解りますね。

 ・・・満足して使えるようになるには、もうちょっと時間が掛かりそうです。

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