ソニー PROFEEL16×9 KX−32HV50型の紹介

 ようやく入手出来た、ソニーのプロフィールプロ16×9、KX−32HV50。
 メーカーのプレスリリースはこちら

 KX−29HV3購入時にかなり検討したのですが(実売価格も近かった)、敢えて4:3最高峰を狙いました。
 急速にハイビジョン化が進んだ為、モニタも良いモノが欲しくなりました。しかし、現行のソニー製TVはDRCがついており、かつそれはオフに出来ない為、NTSCの画質には不満がありました。
 この32HV50では、そういう部分は少ない為まだ納得できると思い、探していました。
 今回、某所のハードオフで50000円にて購入。物の価値が判ってないというのは有り難いことです。

 

 ハイビジョンの画質。もはや文句なしです。
 噂通り、MUSIX!では各メンバーの肌の様子が微妙に違うのが判りますし、シワの具合も判ります。

 しかし、画質そのものはWEGAあたりには負けている感があります。時代が新しい分しょうがないでしょうけど。
 また、調整である程度追い込まないと、29HV3より画質が良くない印象を受けました。
 HDモードと言えども調整で追い込む必要がありそうです。
 店頭モードのギラギラ映像ではなく、モニタモードからさらに映像レベルをさげる等の調整をしてみました。

 尚、対応する信号についてソニーに確認した結果、1125iのハイビジョン信号入力には、対応致しておりますが、残念ながら、その他のコンポーネント信号(525i/525pを含む)には対応しておりません、とのことでした。
 噂によると調整で対応できたりするらしいですが・・・謎です。
 基本的にはNTSC(15.75kHz)、フルスペックワイドクリアビジョン(31.5 kHz)、 VGA*1モード(31.5kHz)、ハイビジョン(33.75 kHz)、Macintosh*213インチカラーモード(35 kHz)に対応しているようです。

 

 リアの端子群。豊富です。
 しかし動かす為に持ち上げることはもはや不可能。67kgあります。
 KX−29HV3ならなんとかなりますが、コイツは無理。

 

 NTSCコンポジット/S映像は3系統(うち1つは上面)、HDコンポーネントビデオ2系統。
 RGB1系統となっている。

 

 上部入力端子。デザイン処理がうまいと思います。
 この頃は家庭用TVでマルチメディアモニタを目指す思想があり、PC用のRGB入力端子もある。

 

 奥行き。KX−29HV3より20cmも増えています。まあ当然か・・・。

  

 操作スイッチ部。電源スイッチ以外は下のスライドパネルで操作する。
 が、あまり操作性はよろしくないですね。一応グッドインターフェースだかで賞を貰っていたようです。

 

 リモコン。なかなか良いオーラが(笑)。 

 

 さて、内部です。見た目は結構綺麗に見えますが・・・。
 ホントは蓋を完全に取り去りたいのですが、引きが取れないため、無理でした。

 

 4年落ちというだけあり、そこそこホコリも積もっています。
 それにしてもフライバックトランスの形状も違いますね。

 

 内部はそこそこ詰まっています。電源もかなり強力です。

 

 ブラウン管のソケット部基板、偏向コイル部など。コンバージェンスマグネットもマイコン調整となるためコイルがついている。

   

  HR−W1で録画したハイビジョン番組をサーチしたところ。そこそこ見えますがかなりデジタル的なノイズが出ます。また、D−VHSよりはかなり軽快でレスポンスも速いです。

 

 BSデジタルハイビジョンチューナから信号を入れたところ。
 最初は気づきませんでしたが、よくよく見てみると垂直幅が広すぎる感がしてきました。

 

 そんなわけで、調整してみます。噂のサービスモード起動です。
 基本操作はここに書いて有るとおりです。

 1.サービスモードへの入り方 

   電源オフ(スタンバイ状態)>リモコンを次の順番で押す。
   画面表示、5、音量(+)、電源ON
 
 2.設定項目変更

   大項目移動 1or4
   小項目移動 2or5
   設定数値変更   3or6

 3.設定記憶   消音を押してから12を押す
 4.設定を戻す 10を押して12

 5.リセット    8を押して12(絶対しないこと)

   このリセットは、初期設定ではなく、マイコンの設定を全部消し去ることであり、後が大変なことになります。絶対実行しないように!!

 となります。以下、自プロフィールプロ16×9から読み出した数値を書き出しておきます。
 ちなみに、HDモードのみです。


CXA2011 0 63 G
10001000 33.75KHZ 60HZ
DLVL フル HDTV
336 338(微動)

 以上はサービスモードの初期表示。
 HDTVの部分は、モードにより変わり、ノーマルやズームなどに変わります。
 それに従い、上の33.75KHz、60Hzも変わります。

 以下は読み出したデータです。

CXA2011 (大)

DLVL 0 63
SIGS 1 1
SBRT 2 40
SYSL 3 1
SAYSW 4 1
ABLS 5 0
AKBT 6 0
HDSY 7 0
RAMP 8 42
GAMP 9 36
BAMP 10 29
RCUT 11 13
GCUT 12 8
BCUT 13 8
PABL 14 7
RGBS 15 7
BLK 16 1
SW3 17 0
SW2 18 1
S11 19 1
SDW0 20 0
H1SB 21 0
H1RD 22 0
H1GD 23 0
H1BD 24 0
H1RC 25 0
H1GC 26 0
H1BC 27 0
RGSB 28 0
RGRD 29 0
RGGD 30 0
RGBD 31 0
RGRC 32 0
RGGC 33 0
RGBC 34 0
MDSB 35 -2
MDRD 36 0
MDGD 37 -1
MDFBD 38 5
MDRC 39 +3
MDGC 40 +2
MDBC 41 0
FHSB 42 0
FHRD 43 0
FHGD 44 -3
FHBD 45 -4
FHRC 46 0
FHGC 47 -5
FHBC 48 0
EDSR 49 1
EDSY 50 1
IKMU 51 0
LAND 52 0

CXA1839 (大)

SYS 0 3
POLS 1 0
DABL 2 0
YSYM 3 0
TSGS 4 0
SHUE 5 6
SBRT 6 8
R-YR 7 13
R-YB 8 15
G-YR 9 8
G-YB 10 5
SPC 1 11 8
SCL1 12 8
SPC2 13 5
SCL2 14 6
RGB1 15 8
RGB2 16 4
SSHP 17 3
SHPF 18 2
PREL 19 0
CECL 20 1
ABLM 21 3
EDSP 22 3
EDSF 23 3
EDPR 24 0

SDA9361 00000000(大)

これのみ<HD>及び <ワイドズーム>の数値を控えました。
VPOS 0 +11 -9   -9
VSIZ 1 +36<+25>  -2   < HDフルモードの数値のみ、<+25>に変更
                              注:SR−W310の再生映像を入れると上端にノイズが見えアンダースキャン気味だったので、<+12>に再調整。(01.10.02)

VLIN 2 -1 -22
VSCO 3 -33 -14
HPOS 4 +15 -10
SUBH 5 +14 +18
HSIZ 6 +84 +85
PAMP 7 -20 +15
PUPC 8 +58 +48
PLOC 9 +82 -8
PPHA 10 +12 -57
VANG 11 +19 +10
VBOW 12 3 +11
PWMS 13 0 0
PWMW 14 +38 +65
VEHT 15 0 0
HEHT 16 0 0
AEHT 17 0 0
VBTM 18 0 0
HBTM 19 38 44
BSE 20 1 1
BD 21 0 0
SSC 22 0 0
SVSDC 23 0 -3
SSE 24 1 1
VWDO 25 2 0
VWD1 26 25 227
STE 27 1 1
VR 28 0 0
SRDS 29 0 0
SRSE 30 0 0
GDBD 31 3 0
GBE 32 1 1
NSA 33 0 0
V-NR 34 0 0
MINL 35 157 22
MAXL 36 214 49
HSPH 37 +17 +10
VOFF 38 0 0
HDE 39 1 1
NI 40 0 0
2FH 41 0 0
RABL 42 1 1

BNDG 43 +8 +8
BGOF 44 0 0
HSWI 45 1 0
STBY 46 0 0
GENM 47 0 0
NL 48 3 0
VCR 49 1 0
INCR 50 11 6
KILL 51 0 0
NVCR 52 0 0
TC3 53 0 0

CXA2026 11000000

SHBS 0 27
UBHU 1 37
UBWU 1 37
YBWL 2 32
HAMP 3 28
HTLT 4 24
CBWU 5 11
TLTU 6 29
UMBH 7 15
CBWL 8 28
TLTL 9 26
LMBH 10 0
HDTY 11 3
TTOF 12 0

DM
JIMA 0 1
TWIN 1 1
NOST 2 0
NSCO 3 31
ABL 4 1
DQP 5 36
DFON 6 1
DF 7 22
SLIN 8 18
MPIN 9 35
HCEN 10 27
NSCO 11 31
HTPZ 12 27
VCEN 13 31
VPIN 14 36
FRFH 15 0
G2 16 0
PHAI 17 0

MB90091

FREQ 0 65
HPOS 1 31
VPOS 2 31
ASCR 0 53
AKO 1 20
AKF 2 44
PKO 3 252
PKF 4 16
OFS 5 128
BPF1 6 0
BPF2 7 0
TRAP 8 0
HPF 9 4
FCOP 10 0
DCON 11 0
F2CC 12 0
EDTV 13 1
KILL 14 0
SDT 15 0
AOCO 16 0
XFH 17 0
TA 18 16
TB 19 24
TD 20 42
TE 21 16

TDA7344

EFCT 0 3
LOUD 1 0
LVOL 2 0

UPD6487

MS 0 0
BPFS 1 0
KIL 2 0
YDLL 3 2
HRD 4 21
DYCO 5 21
DYGA 6 8
DCCO 7 5
DCGA 8 6
VTR 9 0
VTRR 10 7
LDS 11 0
HSDR 12 6
BSDR 13 7
WSCO 14 0
WSD1 15 1
WSD2 16 1
VAPG 17 3
VAPI 18 11
HREF 19 0
CTLS 20 0
CFIL 21 1
TRAP 22 1
DYTR 23 1
YVRE 24 4
YH1R 25 16

CXD2051

NSCO 0 0
CFCO 1 5
CF L 2 7
NSPA 3 0
NS L 4 0
FSCO 5 5
NRZC 6 26
VPCO 7 5
VPPA 8 0
CICO 9 4
HPCL 10 38
C1 L 11 30
BPPA 12 3
C2 L 13 10
OFCR 14 0
OFFS 15 0
NRZP 16 0
FSCP 17 0
OF20 18 0
LDPA 19 0

CXD2050

PCOM 0 0
VBID 0 0
TSK 2 1
DEC 3 0
MD 4 2
VTMG 5 1
HTMG 6 2
CR8 0 0
CR1 1 4
CR3 2 1
CR4 3 2
CR5 4 5
CR6 5 15
CR7 6 2
CR2 7 14
MKAM 8 0
HP 9 0 
MCP 10 13
MMK 11 15
MC1 12 12
MC2 13 3
VA 14 0
VB 15 8
VC 16 16
VBID 17 0
DEC 18 0
MTH 19 8
NSS 20 8
NSMS 21 0
NSC 22 25
ODL 23 0
VESW 24 1
MNNR 25 1

OP 

EDTV 0 0
VHHO 1 0
HHYC 2 0
AI 3 1
DVPS 4 1
CURS 5 35
DATS 6 20
VOLS 7 30
MINS 8 10

CROSS 

CROS 0 0


 結構設定項目が多くて楽しめそうです。
 しかしCXA2026ってソニーのICの名前としか思えないが・・・。

 

 調整後の様子。「BS141」の表示がかなり下がって見やすくなりました。

 

 ちなみに4:3映像の時はこのようになります。いろいろいじってワイドモードにも出来ます。
 たぶんしないでしょうけど(笑)。

 ちなみに噂の「KXー29HV3よりNTSC画質が良くない」とのことですが、確かに負けています。
 精細感がちょっと負けている感じが。これも、調整で追い込めばかなり良くなります。
 私もすこしがんばってHV3に近いところまでは追い込みました。

 結論としては、

 ・流石にWEGAの上位クラスには負けると思う
 ・今10万円以上を出して買うべきではないと思う
 ・画質はデジタルエフェクト感が少なくて良い
 ・重い(爆)
 ・格好良いし、所有する喜びがある

 私的にはこれでしばらく様子を見てから次期プロフィールが出るのを待つか、WEGAを買うか考えることにしようと思っています。
 中古で10万円以下なら即保護すべきでしょう。

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