山水 AU−10000 プリメインアンプ(その2)

 パワーアンプのドライブ初段のトランジスタが最も疑わしいので、交換してみました。
 手前のトランジスタ2個は、相当回路を組んで実験したところ。
 しかし流石に中古では駄目でしたので、綺麗さっぱり交換します。
 基板を組み込みます。
 以前のAU−9900は基板のコネクタが何故かハンダ付けでしたので気軽なチェックが出来ませんでしたが、今回はコネクタを使っていますので簡単です。

 音を出しましたが、不快なノイズは綺麗さっぱり消えています。成功です。

 まともなオーディオ用SPをつないだ場合、ノイズが酷いと騒音ですしスピーカーを傷めます。
 写真の品は100均で発見したもの。おもちゃ的スピーカーです。
 こういうチェックには最適ですな。
 もしかりに過入力で壊しても100円です。
 無事に直りましたので内部を紹介していきます。
 このアンプは、Web上での資料がありません。
 流れとしては、AU-9900/11000→AU-10000となるようです。
 おそらく1979年製造です。お値段140,000円。
 ファイナルのTr群。ここはAU−9900と一緒ですが、Trの銘柄は違うはず。
 プロテクト/トーン関係基板。
 プロテクト基板は完全にAU−9900と違い互換性はありません。
 上から見たところ。おそらく上の小基板はフォノ回路。
 右に見える黒い部品はメインボリュームです。いい部品を使ってますなぁ。
 蓋を取った天面。やっぱり手抜きがなくていいです。

 取りあえずは動いてはいますが、まだまだ手入れが要ります。
 最低は電解コンデンサの交換です。
 また、フォノとフラットアンプのトランジスタの交換もした方が良い感じです。
 で、お約束(爆)。
 現用のAU−9900と並べて写真(汗
 上が10000です。

 外観上の違いは、AU−9900のメインボリューム下にあるレベルセットつまみ。
 10000にはありません。
 これは実用する上に便利な機能です。
 10000ではコストダウンの為でしょうか。

 最後に記念撮影です。

 山水と言えばx07シリーズが有名で、それ以前には9500が有名です。
 ちょうどその間の時代のアンプです。
 あまり評価されることはありませんが、9500ほど無骨でなく、x07シリーズほど洗練されておらず、上品さを感じさせ、個人的には好きなアンプです。
 2台重ねはちょっとまずいです。激しく意味がないですしね。
 特に下の台がね(汗
 電解コンデンサが良くないので、長時間の常用は避けました。

 音質は、AU−9900と似た感じではあります。
 これでJBLのスピーカーをつないでジャズを聴けばいい雰囲気でしょうなぁ。

 AU−9900に比べて残留ノイズが少ないです。
 まぁ私のAU−9900がデタラメ修理かも知れません。
 上級な山水の実力を、時代を超えて見た気がします。

 ブラウザの戻るボタンで戻ってください